1等・前後賞合わせてなんと7億円のサマージャンボ宝くじで盛り上がっていますが、
この夢を買うと言われる宝くじの必勝法について考えてみたいと思います。
1等・前後賞7億円という高額当選で人気のジャンボ宝くじは、年間5回もやってきます♪
1等が5億円、前後賞が各1億円とものすごい夢が広がる当選金額ですね。
・2-3月：グリーンジャンボ宝くじ
・5-6月：ドリームジャンボ宝くじ
・7-8月：サマージャンボ宝くじ
・9-10月：オータムジャンボ宝くじ
・11-12月：年末ジャンボ宝くじ
どれもよくTVのCMや電車の広告等で見かけるくらい日常生活に浸透していますね。
この1枚300円という気軽に買える宝くじの必勝法を以下3つの視点から考えてみました。
①宝くじで1等に当選する確率は？
もし7億円当たったら何に使おうかな？会社はやめても大丈夫かな？毎日遊んでらせるかな？
と夢や妄想は広がるばかりのサマージャンボ宝くじですが、果たしてこの宝くじに
当たった人は周りにいるでしょうか？大金が当たっても人には言わないケースが多い
でしょうが、少なくとも私は大金が当たった人は聞いたことがありません。
買う人は周りにもたくさんいますが。
そう、それだけ宝くじ1等に当選するというのは天文学的確率なのです。
サマージャンボで1等５億円に当選する確率は23本/1000万本＝0.00023%になります。
あまりにも小さな数字なので分かりづらいのでもう少し簡単に言うと毎日300円の宝くじを
買い続けると、約1191年間後には1回1等がゲットできます。間違いなく生きてませんね。
飛行機事故（死亡事故）の確率は0.0009％と言われていますのでそれより低いですね。
1等実績抜群の西銀座チャンスセンター（東京都・銀座）の1番窓口が大人気と言われますが、
確率論的には単純に売っている枚数が圧倒的に多いので1等が当たりやすいというだけです。
ただ、ゲン担ぎが好きな方はやはり縁起の良い実績のある宝くじ売り場で夢を買いたいという
気持ちはよく分かります。
②宝くじの還元率（期待値）は？
1枚300円の宝くじですが、一体還元率（平均してもらえる金額の割合）はいくらでしょうか。
一般的には宝くじは半分以上が税金等でもっていかれて、残りの半分以下を宝くじという
ゲームの参加者で分け合う（パイを奪い合う）ことになります。50％以下の還元率です。
つまり、300円で買った宝くじの紙切れは、買った瞬間に150円以下の価値になります。
そして、残りの150円以下の価値（期待値）を参加者みんなで分け合うことになります。
ちなみに、ギャンブルと言われている競馬で75％、パチンコでせいぜい90％程度の還元率と
言われますから、当選確率と同様いかにこの宝くじというゲームの還元率が低いことが分かります。
ただ、夢を見させてくれるという意味では、夢を見る（ゲームに参加する）ためのお金として
150円以上支払っているとも考えることができます。宝くじの結果が発表されるまでの間、
ワクワクさせてくれるのでそれはそれで楽しみができてよいのではないかと思います。
人の価値観はそれぞれですから。
ちなみに、生命保険も同じく50％程度からの還元率とも言われています。（50−80％程度？）
一般的には保険会社は還元率や経費率は公開していないので推測にはなりますが。
逆にライフネット生命なんかは公開しているのでよほど自信があるということでしょう。
当たらなければ健康でよかったね。当たれば残念ですがお金はもらえます。
という実に不思議でうまく心理をついた商品になります。
「不幸の宝くじ」と言われるゆえんです。
そんな保険は、本当に自分（家族）に必要で、しかも還元率の高い商品を選びたいところです。
③宝くじで当選した人のその後の人生は？
ちなみに、宝くじに数億円当たった人が5年後に自己破産する確率も統計で出ています。
なんと驚きの70％だとか。。。信じられないですが。
普段目にしない大きすぎる金額をもらうとお金の使い方が難しいのでしょう。
仕事も辞めてしまって金銭感覚も狂って浪費癖がつき・・・最後に破産。
ということでしょうか。一度上げた生活水準を戻すのは非常に難しいとも言います。
自己破産するなんてありえないと思いますが、現実にそうなっているのです。
お金をもらうことばかり考えることもいいですが、お金を手に入れてからのことも
よく考えないといけないということですね。
お金の教養とブレない人生観が必要ですね。
よって以上3点の考察から、”私なりの”夢を買う宝くじの必勝法は、
「宝くじを買わないこと」
になります。夢は見るものでなく叶えるもの。（笑）
もちろん、ワクワク感を買うという意味では決して宝くじを否定するわけではございません
ので悪しからず。宝くじを買わなければ決して7億円がもらえないのも事実ですし、中には
風水などを駆使して神がかり的な高い当選確率を叩きだす幸運な人もいると言います。
しかも、購入金額の約半分が大切な税金として使われるわけですから宝くじを買わない人に
とってもありがたい話です。
ただ、資産を確実に増やしていくためには、確率論的に期待値の高い行動を選択し続ける
「投資」が必要なのではないかと思います。
そういう意味では宝くじは、投資（使ったお金より大きなリターン）か消費（使ったお金
相当のリターン）か浪費（使ったお金より小さなリターン）かで判断すると、「浪費」に
該当します。
宝くじを買わなければなんと還元率（回収率）は100％。競馬でいうと上出来では！？
感情に任せずいかに経済合理的な行動ができるかどうかが重要なのです。
ちなみに、万が一私が宝くじで7億円当たったら、株式や債券等の配当で元本には手をつけずに
のんびりと暮らすと思います。7億円の1％だけでも700万円ですから。（笑）
あ〜、どこかに7億円落ちていないかな〜。。。
