松竹の株主優待タダ取り(クロス取引・つなぎ売り)でいただいた株主優待カードを使って、銀座にある歌舞伎座で人生初の六月大歌舞伎を無料鑑賞してきました!
松竹株式会社の株主優待として、300株で半年20回分の無料映画鑑賞券と歌舞伎等の演劇券2回分がもらえます。もはや使いきれないくらいのおすすめな優待内容です。権利月は2,8月の年2回となります。
演劇の案内が来て、申込日がちょうど休みの日だったので、予約申し込み時間にスタンバイして時間ピッタリに申し込みしました。去年までは案内が来たのが新橋演舞場での舞台演劇だけだったので、今回の歌舞伎は待ちに待った優待特典です。おそらく松竹優待カードがなかったら一生歌舞伎を見ることすらなかったかもしれませんので、そのチャンスを与えてくれたことに感謝ですね。
優待では嬉しいことに一等席が確保されており、歌舞伎座でいうと1人18000円の座席となります。一番高いのは1階桟敷席で20000円、一番安い3階B席で4000円と大きな開きがあります。
狙い目の席は個人的には、2階の最前列席です。遠いかと思いきや意外と舞台に近く、前の人もそんなに邪魔にならなくて見下ろす感じなので疲れにくく快適なんです。新橋演舞場で学習しました。
事前にカレンダーで申し込む日の候補を確認しておいて開始直後にネット申し込みしましたが、あっという間にめぼしい席が埋まっていきます。(別枠ですでに埋まっているかも?)そして、なんとか狙いの2階席チケットをゲット。
ちなみに松竹のサイトで申し込む際にFlashが動作しないといけないので、私のiPhoneではうまく動作せず、やむを得ずパソコンから予約しています。ネット環境がない方はもちろん電話予約も可能です。映画も同様にWEB予約できるシステムがあればいいのにといつも思うのですが残念ながら未対応です。
そして、去年の反省を踏まえて、俳優の顔がよく見えるように今回は双眼鏡をAmazonで事前購入して持って行きました。やはり演者の豊かな表情も見ながら鑑賞した方が楽しいに決まってます。
双眼鏡はライブや演劇の必須アイテムですね。倍率は10倍なので、普通に使うにはちょうど良いスペックですね。今回も出演する歌舞伎俳優が多いので大活躍でした!
役者が新たに登場するたびに顔をレンズ越しにのぞいてチェックです。カツラや化粧なので仮装しているので普段歌舞伎を見ない人にはちょっと遠目からの外観と声だけでは誰だか判断できないのです。予想するのもある意味楽しいですが。
今回鑑賞した六月大歌舞伎は、夜の部の三谷かぶき、月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと)風雲児たちです。
昼の部の方がどちらかというと本当の歌舞伎っぽい演目となっていますが、夜の部は三谷かぶきで、初心者にもとっつきやすそうな演目ですね。あまりにも難しく分からないと寝てしまう恐れがあったので初めての歌舞伎入門としてはちょうど良い内容です。
概要は、江戸時代にロシアに漂流した伊勢の船乗りたちが、極寒のロシアの僻地を転々としながら(たらいまわしにあいながら)、ふるさとの日本の帰国を目指す内容で3幕構成です。
月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと)
ここはロシア、遥かなる故郷を目指して
鎖国によって外国との交流が厳しく制限される江戸時代後期。大黒屋の息子光太夫は、商船神昌丸の船頭(ふながしら)として伊勢を出帆します。しかし江戸に向かう途中で激しい嵐に見舞われて帆は折れ、大海原を漂流することになるのでした。
海をさまよう神昌丸には17人の乗組員たち。船頭の光太夫、経験豊富な船親司(ふなおやじ)三五郎、最年長の乗組員九右衛門、喧嘩ばかりの水主(かこ)庄蔵と新蔵、どこか抜けている小市、三五郎の息子の青年磯吉…。光太夫はくじけそうになる乗組員を必死で奮い立たせ、再び故郷の伊勢へ戻るため方角もわからない海の上で陸地を探し求めます。
漂流を始めて8カ月─。神昌丸はようやく発見した陸地に上陸します。ところがそこは日本ではなく、なんとロシア領のアリューシャン列島アムチトカ島。異国の言葉と文化に戸惑いながらも、島での生活を始める光太夫たち。厳しい暮らしの中で次々と仲間を失いますが、光太夫らは力を合わせ、日本への帰国の許しを得るため、ロシアの大地を奥へ奥へと進みます。
異国から来た日本人である光太夫たちに対して、親切なキリル・ラックスマンをはじめ、行く先々でさまざまな人の助けを得て、ようやく光太夫はサンクトペテルブルグにて、女帝エカテリーナに謁見することが叶い…。
『月光露針路日本 風雲児たち』は、みなもと太郎の歴史漫画「風雲児たち」を原作とする、三谷幸喜の作・演出による新作歌舞伎です。三谷幸喜が歌舞伎を手がけるのは、平成18(2006)年の『決闘!高田馬場』以来2作目となり、この度、満を持しての歌舞伎座初上演です。
見知らぬ異国の大地でどんな困難に直面しても、日本へ帰ることを諦めず、強い意志を持ち運命と闘い続けた大黒屋光太夫の物語。エンターテインメント性たっぷりに、歌舞伎の表現を存分に活かした新作歌舞伎をお楽しみいただきます。
歌舞伎座は都内の東銀座駅直結なので雨に濡れることもなくすぐでとても便利です。券売機に優待カードを入れるとすぐに予約したチケットが発行されます。上演時間は16時30分から休憩もはさみながら20時過ぎまで続きます。
最初に松也がスーツ姿で登場して面白おかしく歴史とともに導入部を語ってくれます。さすがの話し方です。よく声が通り、客から質問も受けながら観客を引き込んで行きます。
登場人物は、以下のように歌舞伎俳優の幸四郎、猿之助、愛之助、松也、白鸚、八嶋智人などなど、テレビでもお馴染みの有名人の役者が多数なので、ある意味超お得なライナップの歌舞伎とも言えますね。ナレーターの松也が一番目立っていました。笑
女性役もたくさん登場しますが、女性禁止の歌舞伎なのでみんな男性が演じています。人によってマッチしている人もいれば、笑いが起きる場合もあります。三谷幸喜 作・演出の三谷かぶきだからなのか、随所に笑いのポイントが仕掛けられており、飽きることがありません。
大きな布を使って黒子が行う波の表現や途中途中に入る歌や音楽にも魅せられます。最後に客席をうまく使った場面がなるほどと感心させられますし感動すら覚えます。うまく一体感を醸し出しています。昔から続く歌舞伎ならではの表現方法がいろいろあるのでしょう。プロジェクションマッピングなどの最新の技術など一切必要ないのです。
休憩時間には歌舞伎座内でお弁当や「めでたい焼き」やお酒等が売られており、大行列になります。遅れていくと売れ切れも多数です。私は1000円のちらし寿司と500円のスパークリングワインをいただきました。常連さんはうまく予約を使って効率良く満喫しているようです。
この休憩時間も歌舞伎の楽しみの醍醐味なのでしょう。着物等で綺麗に着飾った人も多く、とても華やかで賑やかです。お土産物屋も多く歌舞伎グッズが多く販売していますので見るだけでも楽しめます。
ここで使ったお金は、松竹優待券のおかげさまでタダの鑑賞なので、たったの合計1500円です。コスパすごいです。
まさに株主優待で生活コストが下がりさらに休日やアフターファイブを大いに楽しめるというメリットがあります。大変便利な株主優待クロス取引ですね。
是非とも歌舞伎座の劇場でナマの演技を鑑賞してみてください。松竹優待があればこんな楽しい機会を無料で与えてくれます。六月大歌舞伎が終われば次は七月大歌舞伎が始まります。日本各地で巡業をやっていることもありす。初めての方は日本伝統芸能の歌舞伎への認識が変わるかもしれませんのでおすすめです。